歯列矯正を検討中の人で、「歯列矯正って失敗するの!?」という疑問をお持ちの方は多いと思います。
矯正治療は保険が適用されないので矯正費用はかなりの高額です。
それに加えて治療期間は基本的に約2年、保定期間も含めるともっとかかってしまいます。
歯の矯正治療は、お金も時間もすごくかかるので失敗することを恐れる人もとても多いようです。
実際に歯列矯正を経験した人で失敗したと感じている人はやはり多いそうなんです。
私もその中の一人ですが、正直お金と時間を返して欲しいと思っています。
私がこれから書いていく歯列矯正をする前に知っておくべき知識を、治療を始める前に知っておけば「1度目の歯列矯正で失敗しなくて済んだかもしれない、、」とすごく思うので、これから歯列矯正を始めようと検討している人は参考にして欲しいと思います。
1.歯医者選びを怠らない
歯列矯正をするうえでこれが一番重要です。
歯列矯正は、歯科医師が歯並びの状況を見てどのような治療をしていくのか判断して、治療を進めていきます。
歯列矯正が成功するか失敗するかは歯科医師の手にかかっているといってもいいくらい歯科医師の存在はとても大きいです。
私は、矯正治療をしようと決めた時に歯医者選びをまったくせずに家の近くにある”矯正歯科”で矯正治療をしました。
これが失敗でした。
その頃は、本当に矯正治療に関しての知識が全くなくて、「矯正歯科ならどの歯科医院でしても同じでしょ。」くらいに思っていたのです。
しかし、『矯正歯科』の言葉に騙されてはいけません。
なぜなら、歯科医師の資格を持っていれば、矯正歯科という看板を掲げることができるからです。
矯正治療はとても高額な治療なので歯医者側からすればとても儲かります。
そのため、矯正治療の経験が浅いのに矯正治療をしている歯科医師もいるようです。
矯正治療は、一般的な虫歯治療などとは違って矯正治療の専門医・認定医がいるくらいの特別な治療法ですので知識はもちろんのこと技術力や経験もとても重要になってきます。
私の経験上、正式な資格をもった矯正歯科に詳しい歯科医師に治療をしてもらうことが歯列矯正で失敗しないためにおいて1番重要なポイントです。
矯正治療の専門医に治療をしてもらいましょう。
2.治療計画の段階で思ったことははっきりと言う
担当する歯科医師の治療計画の説明を聞き、治療計画に疑問があったり、不満があったら必ず伝えるようにしましょう。わからないこともしつこく聞いた方がいいです。
私が1度目の矯正治療をする前に戻るなら、次のことを聞きます。
1.「前歯はどのくらい引っ込みますか?」
2.「私は、顎が小さいのでアーチも狭いですが、抜歯をすれば歯を綺麗に並べた時、出っ歯になりませんか?」
3.「噛み合わせはどうなりますか?」
4.「治療後に噛み合わせが深くなって前歯で何も噛めなくなった場合、噛み合わせを治すところまで治療をしてもらえますか?」
このような質問をして、曖昧な返事しか返ってこない場合はやめといたほうがいいです。
矯正治療は、治療後にどのような歯並びになるか予測する力も必要です。
「とりあえず歯を並べてみたけど、だめだった。」なんてことは治療を受ける側からするとありえない話なので、少しでも疑問に思ったり不安に思ったことがあるのであれば、歯科医師に聞きましょう。
また、インビザラインだとクリンチェックを見ることができるので、そこで不満なことがあったらこの段階で言っておかないと、クリンチェックのシミュレーション通りに治療は進んでいきます。
治療が終わってからまた追加でアライナー作成となると、型取りからまた始めないといけないのでかえって時間がかかります。
担当する歯科医師の治療計画で、自分の満足いく結果になりそうじゃなかったらセカンドオピニオンをするといいでしょう。
3.歯科医師次第で治療後の歯並びが変わる
1つ目のポイントで、歯医者選びを怠らないことをあげましたが、どの歯科医院でのどの歯科医師に治療をしてもらうかはとても重要なのです。
私は、どの歯科医師に矯正治療をしてもらっても同じだと思っていました。
でも、歯科医師によって治療できる範囲が大きく異なります。
これは、私が2度歯列矯正をしてから感じたことです。
1度目の矯正治療が完了した日の私の歯並びは、明らかに出っ歯になっており、噛み合わせが深すぎて自然に口を閉めることはできない状態でした。
しかし、その歯科医師はこれで治療完了し保定期間に移行する様子で、私が出っ歯のことを指摘すると「歯茎の位置は決まっている。」「前歯をこれ以上後ろに下げることはできんやろwww」と軽く笑われました。
私と同じような歯並びの人をネットで見つけて、歯科医師に「こんな感じに前歯をさげれないのですか?」って聞いても、「写真のうつりかたで見え方の違うとよ。」とよく分からないことを言われたので、「もう何もできないんだなぁ~。もうこれ以上面倒な矯正治療はしたくないのかなぁ~。」と思いました。
その頃は、「私の歯並びだともうどの歯科医師でもどうしようもないんだ。私は歯列矯正をしても綺麗な歯並びを手に入れることはできないんだ。」そう思っていました。
しかし、2度目の歯列矯正の担当医に出会って考え方が変わったのです。
どう変わったか簡単に言えばこうです。
『私の歯並びがどうしようもないのではなくて、その歯科医師ができなかっただけ。』
どうしてそう思うかというと、2度目の歯列矯正の歯科医師が出っ歯を後ろにさげる治療が可能というからです。
この歯科医師にはできなかったことが、セカンドオピニオン先の歯科医師にはできるというのは、私の歯並びの問題ではなくてその歯科医師の問題ということです。
歯科医師によって、知識力や技術力、経験数は大きく異なります。よって矯正治療をどの歯科医師に治療をしてもらうかで治療後の歯並びが変わるので、きちんとした技術力があり、知識と経験が豊富な歯科医師に治療をしてもらいましょう。
まとめ
歯列矯正は、担当する歯科医師次第で治療後の歯並びが変わります。
Aの歯医者ではできないと言われたのに、Bの歯医者ではできると言われることだって十分にありえるのです。
しかし、”どんな歯並びでも非抜歯で治療が可能です。”や”短期間で歯列矯正ができます。”のような魅力的な広告には気を付けた方がいいと思います。
人それぞれ歯並びなど大きく異なるので一概にこのようなことは言えないのです。
自分の歯並びをしっかりと把握し、人柄や治療計画などにおいて信頼できそうな歯科医師に治療をしてもらうことが失敗しない為に必要です。