このような症状に悩まされている人はいませんか?顎が痛い、口が大きく開かない、顎がカクカクなるこのような症状のことを、“顎関節症”と言います。
今の若い世代の人は、柔らかいものを食べる習慣があることから顎の筋肉が衰えてしまいます。
特に女性は顎が細く、男性と比べて顎の筋肉が弱いために顎関節症になりやすいです。
私も以前、重度の顎関節症に悩まされていました。矯正治療後に顎関節症の症状が現れ、ひどい時には口がまったくあかず、指1本分くらいしか口が開かなかったのでご飯を食べるのもままならない状態でした。
顎関節症は、自然に症状が治る場合がほとんどですが、なかなか治らなかったり、症状が悪化するようであればできるだけはやめに改善するのが必要です。
顎関節症の原因とは?出っ歯は関係あるの!?
一番多い原因としては”精神的ストレス”と言われていますが、ストレスだけでなく日々の生活の中で顎関節症になりやすい生活習慣や癖があるんです。
この生活習慣や癖を治せば顎関節症の改善にもつながります。
ここでは、顎関節症の原因と治し方についてまとめてみました。
食いしばり・噛みしめをしている
顎関節症の一番の原因としてストレスがあげられますが、ストレスがかかり歯を食いしばることで顎に負担をかけてしまい顎関節症になってしまいます。
特に、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをしている人はとても多いようです。
睡眠中の歯ぎしり・食いしばりの原因は、毎日の生活の中で抱えているストレスを起きている間に発散することができず、睡眠中にストレスを発散しようとして歯ぎしりや食いしばりをしているそうです。
噛み合わせが悪い・出っ歯
噛み合わせが悪く出っ歯の人は、前歯で噛むことができないので奥歯で噛む力が強くなってしまい、顎に負担をかけてしまいます。
私もすごく出っ歯なので、前歯で噛むことができず奥歯で常に噛んでいます。
前歯を使うときは下顎を前にスライドさせないと噛むことができないので、下顎を前にずらしてしまう癖がありますこの時にも痛みを感じるので、顎に負担がかかっているような気がします。
どちらか片方で噛む
虫歯ができてしまうとしみてしまうことが原因で自然と片方で噛む癖がつきます。
このように食事の時に片方ばかりで噛むことを偏咀嚼(へんそしゃく)と言います。
片方の歯ばかりで噛んでしまうと顎がゆがんでしまい歯並びの乱れや顔や体のゆがみの原因にもなります。
顔が歪んでしまうとシワや法令線もできやすなってたるんでしまい、噛む方の顎の筋肉は鍛えられて噛まない方の顎の筋肉は衰えてしまいます。
虫歯が原因で偏咀嚼をしてしまっている場合は、歯医者で虫歯の治療をしてもらい、両方の歯で噛むことを心がけましょう。
姿勢が悪い
顎の痛みは、姿勢の悪さも影響しています。猫背の人は首が前にでてしまってしまい、顎に負担をかけてしまいます。
猫背が癖になっている人は改善するのがなかなか難しいかもしれませんが、姿勢を良くすることで、顎の痛みが楽になることもあります。
頬杖をつく癖がある
仕事中や考え事をしている時など気づかないうちに頬杖をついていませんか?
頬杖をつくと手の力で下顎を押して自然と食いしばってしまい、顎関節症を悪化させてしまいます。
うつ伏せで寝ている
人間の頭の重さは体重の約10~13%くらいと言われています。
うつ伏せで寝ると、頭の重さを顎で支えることになるため顎にとても負担をかけてしまいます。
できるだけ仰向けで寝るようにして顎に負担をかけないようにしましょう。
顎関節症の治し方
顎関節症は症状が悪化すると、食事もできないくらいに進行してしまうので、顎関節症を軽く考えず、症状が出たときに早め早めにしっかりと改善しておくことが大切です。
顎関節症の原因になる生活習慣を見直す
顎関節症の原因になる生活習慣を改善することで、顎関節症の症状を和らげることができます。
私のように顎関節症を治してもらったのに、このような習慣があると顎の痛みを再発症させてしまう可能性が高くなるのではやめに癖を改善しましょう。
ストレスをなくす
ストレスを感じると、寝ている時や無意識のうちに歯の食いしばりをしてしまいます。
ストレスをなくすことで顎の痛みを軽減することができます。
難しいかもしれませんが、できるだけストレスを感じないように心がけると良いでしょう。
親知らずの抜歯をする
親知らずが原因で顎関節症を発症させることがあります。
歯科医師に診てもらい、親知らずの抜歯が必要であれば抜歯をすると良いでしょう。
私も親知らずが4本生えていてすべて抜歯をすると顎の痛みが和らいだので親知らずと顎関節症は関係性があるのかもしれません。
矯正治療をする
出っ歯や噛み合わせが原因で前歯で噛むことができず、前歯で噛むときに下顎を出したり、奥歯だけで噛んでいる人は歯列矯正をすることで噛み合わせを改善し、前歯でも噛むことができるようになるので、奥歯だけで噛む力の負担を減らすことができます。
歯の詰め物の治療をしてもらう
奥歯の被せ物や詰め物の高さの関係で、噛み合わせが崩れて顎関節症になることもあります。
歯医者の先生に相談し、しっかりと治療をしてもらうようにしましょう。
まとめ
顎関節症の原因は様々ですが、いずれにしても顎に負担をかけてしまっているのが原因です。顎の周囲の筋肉をリラックスさせることで痛みを和らげることができます。
生活習慣で改善できそうな場合は、生活習慣をしっかりと見直し改善する必要があります。
それでも顎の痛みが改善しない場合は、歯医者にかかって治療をしてもらいましょう。
私は以前、顎関節症の治療をしてもらったときには、奥歯の詰め物の調整と、親知らずの抜歯で、症状がだいぶ楽になりましたが、また症状が出てきています。
顎関節症の原因にあげた”食いしばり噛みしめ・出っ歯・どちらか片方で噛む・猫背・頬杖・うつぶせ寝”全て当てはまっているので、日々の生活の中で意識をして顎に負担をかけないように心がけていきたいと思っています。