T4Kトレーナーを知っていますか?T4Kトレーナーとは、オーストラリアの会社で開発された『マウスピース型の筋機能矯正装置』です。
基本的に子供の歯列治療に使用されるそうですが、実は私も、大人になってからT4Kトレーナーの大人版『T4A』を使用していた経験があります。
私が通っていた歯科医師によると、『マウスピース型の筋機能矯正装置』は、子供用がT4K(キッズ)で、大人用はT4A(アダルト)という意味らしいです。
私は、出っ歯を治すために大人版のT4Kトレーナー『T4A』を使用していたのですが、急に顎が痛みだして顎関節症になってしまいました。
そこで今回は、私がT4Aを使ってみて感じたことなどお話します。
私がT4Aを使った理由
まず、私がT4Aを使うようになった理由をお話します。
私は、高校生の頃から始めた歯列矯正に見事に失敗してしまい、噛み合わせの深すぎる出っ歯になってしまったんです。
当然、納得がいかないので何度も何度も歯医者に通いました。
私の希望は、上の歯並びを引っ込めて出っ歯を治したかったかったんですが、先生は「スペースがないから無理!前歯の位置は変えられない!」というばかり、、、
噛み合わせが深いことも指摘をすると「歯茎の位置は変えられないから上の歯を引っ込めることはできないが、下顎をだすと噛み合わせがましになる。」と言われ、T4A(トレーナー フォー アダルト)を渡されました。
こんなもので出っ歯の改善につながるのか半信半疑でしたが、他に治療法がないのでとりあえず使用してみました。
私が先生に言われたT4Aの使い方
私が歯科医師に言われた効果的なT4Aの使い方は下記の通りです。
- 上唇で前歯を抑えて口をしっかり閉じる
- 舌の位置を正常な位置でキープする
- 鼻呼吸を意識する
- 1時間以上と睡眠中に必ず装着する
私がT4Aを使ってみて感じたこと
とにかく顎が痛い
T4Aの使い方を説明してもらい、さっそく使用してみました。すると、1ヶ月も経たないうちに顎が痛くなりました。
先生は下顎をだして噛み合わせを浅くする考えだったので、下顎を無理にだした状態でT4Aをずっと使用していたので、痛くなるのは当たり前です。
下顎をだすって言われたときは、それはそれでしゃくれになるだけでなので嫌でしたが、T4Aをはめて上唇で前歯を抑えることで出っ歯が少しでも引っ込むかなって思って使用していたのですが、やはりなんの効果も得られず、結果的に顎が痛くなり、挙句の果てには『顎関節症』になってしまいました。
深すぎる噛み合わせには効果なし
私のような噛み合わせの深さが重度の場合は、歯並びの改善にはならないような気がします。
噛み合わせの深さが軽度の場合はもしかしたら大人でも効果があるのかもしれませんが、私のように噛み合わせが深くて、歯を奥に引っ込めるスペースがない出っ歯の治療にはあまり適してないように感じます。
口呼吸の改善になる
T4Aを装着しても歯並びの改善にはならないと思いましたが、マウスピースをすることで口呼吸の改善をすることができます。
口呼吸の改善だけでなく舌癖の改善やいびき・歯ぎしり防止をしてくれる効果もあります。
朝起きたらT4Aがなくなってる
起きている間の1時間以上と睡眠時に必ずT4Aを装着するのですが、ただでさえ出っ歯なのにさらにその上からマウスピースをはめるので口周りの筋肉に力を入れて常に意識をしていないと口を閉めることができません。
私は、基本的に口呼吸なので、寝ている間に口が開き、朝起きたらベッドのどこかに落ちてしまっていることがよくありました。
そんなんじゃ効果がでない。と思った私が、よくAmazonで購入して使っていたのが、「口塞ぎテープ」です。
このテープを貼っておけば、寝ている間でも口を強制的に塞いでくれるので口呼吸予防にもなり、マウスピースが外れる心配がありません。
本来は、口呼吸によるいびき防止のテープで、鼻呼吸へ改善するためのものなので、口呼吸も改善したかった私にはありがたい商品でした。
T4Aを装着時は喋れない
私は、起きている間の1時間以上T4Aを装着していましたが、これをつけている間に限って話しかけられたり、電話があったりするんです。←(気のせいかもしれませんが、、、笑)
そのたびにT4Aをはずしたり、ジェスチャーで今話せないことを伝えるのが面倒でした。
私が顎関節症になった原因
私がT4Aを使用して顎関節症になった理由ですが、私の歯並びがかなり噛み合わせの深い出っ歯だったからだと思います。
上顎と下顎のズレがすごかったので、思いっきり下顎をスライドさせしゃくらせていたので顎に負担が結構かかってしまい、顎に痛みがでてしまいました。
個人的な意見でいえば、私のように噛み合わせが深く、出っ歯を引っ込めるスペースがまったくない人は顎が痛くなるだけなんじゃないかな~と思います。
あともう一つ言えば、担当した歯科医師が私の歯並びの状態でこのT4Aを使用することで顎の痛みがでるかもしれないなどを考える知識がなかったのも顎関節症になってしまった一つの原因かと思います。
T4Kトレーナーは子供には効果的なの!?
私が使用していたのは大人版のT4Kトレーナー(T4A)ですが、子供用のT4Kトレーナーを『乳歯と永久の生え変わりの時期』に使用すると歯並びの改善にすごく効果的らしく、子供特有のおしゃぶりや舌突出嚥下、舌癖、口呼吸などといった悪い癖が原因で歯並びが悪くなっているのを改善することができます。
T4Kトレーナーは、『口腔筋機能装置』ですので、口腔筋を鍛えることで、成長段階にある歯列や顎の成長に悪影響を及ぼす悪い癖を改善して正しい歯列へと導きます。
歯や顎の成長がとまっていない子供は、歯や顎を正しい位置に動かしやすいのですが、大人になるにつれて顎の位置が大体決まってきます。よって、成人してからでは顎の位置を大きく動かすことは難しいと言われています。
T4Kを使用することで歯並びや噛み合わせが良くなるだけでなく、口の周りの筋肉を鍛え、舌を正常な位置に改善し、鼻呼吸をさせる効果もあるそうです。
私がT4Kトレーナーについて思うこと
子供には効果的
子供用のT4Kトレーナーは、乳歯と永久歯の生え変わりの時期の子供にはすごく効果があるようなので、成長するにつれ子供の歯並びの悪さが気になり、将来的に矯正治療をさせようと考えているのであれば、T4Kトレーナーを使用させてみるのもありかもしれません。
自力矯正に近い!?
T4Kトレーナーは、成長段階にある子供特有の悪い癖を治し、歯や顎の位置のバランスを整えて歯列を正しい位置に導いてくれる装置なので、矯正治療というよりは、自力矯正のほうが近いような感じがします。正確には、『口腔筋機能装置』や『口腔筋機能トレーナー』と言われています。
矯正治療より負担が少ない
T4Kトレーナーは、矯正治療と比べて費用がかなり安いので経済的な負担も少なく、日中は装着をしなくていいので子供にとっても負担は少ないかと思います。
まとめ
顎の成長がほとんどとまっている私は、T4Kトレーナーの大人版を使用しても効果はありませんでしたが、成長がとまっていない子供なら効果がありそうですね♪
>>子供の歯並びをT4Kで矯正治療することができるの!?T4Kにはどのような効果が?購入方法と治療料金とは?