インビザラインで行う矯正治療はワイヤー矯正よりも痛みが少ないと言われています。
子供に矯正治療をさせたいけど、目立たなくて痛みが少ないものがいいと思う人は多いはずです。
最近では、目立たなくて痛みが少ないマウスピース矯正の人気が高まってきています。「歯並びを治したいけど、目立つから歯に矯正器具をつけたくない」そんな悩みを抱えている人にとって最適な治療法なのです。
私が小学生の頃はワイヤー矯正が一般的で、矯正治療をしている子はみんなブラケットをつけていました。
小学生の頃に歯列矯正をしている子がいてブラケットにつけるゴムの色をレインボーにしていたのを今でもすごく覚えています。
インビザラインは子供でもできるの?
インビザラインは一般的なワイヤー矯正とは違い、治療できる症例が限られています。
また、治療計画の段階で治療完了までの歯並びをクリンチェックしてから治療を始めるので、永久歯が全て生えそろっている必要があります。ですが、『インビザライン・ティーン』といって永久歯が完全に生え揃っていない子供の歯でも治療が可能な子供専用のインビザラインもあります。
インビザライン・ティーンとは?
10代の永久歯が生えそろっていない子供向けのインビザライン矯正治療のことです。
乳歯がすべて抜けていれば、永久歯が生えてくる前や生え揃う途中の時期にも治療をすることができます。
子供だと失敗する可能性が高い!?
インビザラインは一般的なワイヤー矯正とは違い、透明なマウスピースを装着して矯正治療をしていくので、矯正中治療中でも目立ちにくいです。
さらにワイヤーやブラケットを口の中に入れておく必要がないので口の中の違和感もなく、痛みも少ないので、思春期の子供にとってはとても大きなメリットだといえます。
ですが、子供が矯正装置の取り外しが可能なインビザラインで矯正をすると、計画通りに治療が進まないこともあるようです。
失敗してしまう主な理由とは?
ワイヤー矯正は歯に矯正器具を装着するので、嫌でも取り外しができないのに比べ、インビザラインはいつでも取り外しが可能になっています。
アライナーの取り外しができ、矯正治療中も普段通りに歯磨きすることができるので虫歯になりにくかったりとメリットもありますが、アライナー(マウスピース)をつけるのを面倒くさがってしまい、1日の装着時間を守れないとシミュレーション通りの歯並びになりません。
自分の意思ではない
成人した大人が矯正治療を行う場合は、自分の医師で治療を始める人がほとんどだと思います。しかし、親がお子様の歯並びが気になり矯正治療をさせる場合は、自分の意思ではないので”させられている感”が強くなってしまうことがあります。
このような場合だと、歯並びを綺麗にしたいという気持ちが少ない可能性も高くなるので、アライナーの装着を怠ってしまうことも多いようです。
周囲に合わせないといけないことが多い
子供は大人に比べ、学校生活や友達関係など結構周りに合わせないといけない場合があります。
例えば、遠足の時だと、お昼ご飯を食べた後にお菓子を食べてそのまま遊んだりしますよね。その間に、トイレに行って歯磨きをしている子なんてほとんどいないと思います。ま
た、お友達と遊ぶ時に、お菓子を食べたりジュースを飲んだりすることってかなり多いと思います。
そのたびにアライナーをはずさないといけないので、それを面倒臭がってしまってしまい、自分だけ周りと同じように出来ないことが嫌になり、アライナーの装着を怠ってしまえばインビザラインの治療が計画通りに進まなくなってしまいます。
こんな場合はOK!
自分の意志で歯列矯正をする場合
子供でも自分自身が「本当に歯並びを治したい!」と思っているのであれば、子供でもインビザラインは有効です。
子供自身が歯に対するコンプレックスが大きく、歯並びを治したい気持ちが強いほどアライナーをしっかりと装着できる可能性が高いため、インビザラインは向いています。
インビザラインで失敗しないために
マウスピース矯正は、歯科医院に任せるのではなく、ご自身が管理して矯正治療を行っていくスタイルなので、たとえ子供でもしっかりと1日20時間の装着時間を守り、インビザライン治療の決まりを守ることができるのであればインビザライン治療していくのは可能です。
本人だけではなく、保護者も一緒に子供の矯正治療に協力をすることでさらにスムーズに治療を進めることができます。