「凸凹したニキビは治ったのに気がついた時にはシミのようなニキビ跡になっていた」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
ニキビ跡のシミって本当に嫌ですよね・・・
ニキビができた時に一番不安に思うことといえば、ニキビ跡が残ることだと思います。
そのためにニキビができてもニキビ跡が残らないように頑張って治してきたのに、結局ニキビ跡となって肌に残ってしまうとなると、もう一生肌に残ってしまうのではないかと不安になってしまうものです・・・
ここでは、ニキビ跡のシミに悩んでいる方にはぜひ知っておいてもらいたい5つの基礎知識をご紹介します。
色素沈着タイプのニキビ跡を治したい!という方なら知っておいた方がいいことなので、読んでみてくださいね!✨
ニキビ跡のシミはメラニン色素が原因となってできる
ニキビは治ったのに知らず知らずのうちにニキビ跡のシミが肌に残ってしまうのはどうしてなのか知っていますか?
ニキビ跡はいくつか種類がありますが、ニキビよりも治すのが厄介とも言われています。
ニキビ跡のシミが肌に残ってしまうのは”メラニン色素”が原因です。
ニキビが悪化して炎症を起こしてしまうとニキビ跡になって肌に残りやすくなってしまうのです。
ニキビの炎症は肌にとって大きなダメージですので、炎症を起こすと肌を守るためにメラノサイトがシミのもとであるメラニンを大量に作りだします。
また、ニキビ跡の赤みが日焼けをすることでもシミのようなニキビ跡に変化してしまうことがあります。
通常ならば、肌のターンオーバーによって排出されていくのですが、炎症がひどくてメラニンが大量に作られるターンオーバーが間に合わず、シミとなって肌に残ってしまうことがあるのです。
ニキビの炎症が表皮にとどまらず、真皮まで及んでしまうと真皮は生まれ変わっていないので、シミとなって肌に一生残ってしまいます・・・
紫外線を浴びるとますます治りにくくなる
色素沈着したニキビ跡は、日焼けをするとますます消えづらくなります。
これは一般的なシミと同じで、紫外線を浴びることでさらにシミが濃ゆくなって肌に残ってしまうのです。
ニキビ跡のシミを治すためにスキンケアを見直すことも大切ですが、紫外線を予防することも同じくらい重要なポイントと言えます。
肌のターンオーバーによって数年かけて消えていくこともある
シミのもとになるメラニン色素は、通常ならば肌のターンオーバーともに排出されていきます。
しかし、このターンオーバーが低下してしまうとメラニンが排出されずにシミになるのです。
私たちの皮膚は、表皮、真皮、皮下組織という3層に分けられており、皮膚の1番表面にあるのが”表皮”です。
表皮は、ターンオーバーによって約28日の周期で絶えず新しく生まれ変わっています。
「傷ができていたのに気づいたら消えていた!」という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
傷ができても徐々に少しずつ治っていくのは、肌のターンオーバーによって表皮が新しく生まれ変わっているからなのです。
肌のターンオーバーが正常に行われていると、色素沈着したニキビ跡も約2〜3年くらいかけて徐々に消えていくものがあります。
ですが、その間(ニキビ跡ができてから治るまでの間)に紫外線を浴びて日焼けをしてしまうと消えにくくなるので、できるだけ早めの改善が必要になるのです。
健康な肌の状態であれば、ターンオーバーが正常に機能してくれるのですが、何らかの原因で肌のターンオーバーが低下をするとニキビ跡も治りづらくなります。
また、表皮の下にある真皮までダメージを受けていると真皮ターンオーバーしておらず生まれ変わらないので、肌に残ってしまいます。
肌の新陳代謝は加齢とともに低下していくので、肌の新陳代謝を高めるスキンケアも必要です。
炎症性色素沈着(ニキビ跡のシミ)は化粧品で改善することができる
ニキビ跡は大きく分けて以下の3種類に分けることができます。
- 赤みが残るタイプ
- シミが残るタイプ
- 凹凸が残るタイプ
赤みが残るタイプは最も軽度なニキビ跡で、凹凸が残るタイプは化粧品だけでは治すことができないニキビ跡です。
赤みが残すタイプとシミが残るタイプのニキビ跡は、化粧品で治すことが十分に可能なニキビ跡です。
そのためには、それぞれのニキビ跡に適したスキンケアが必要です。
ニキビ跡のシミに有効なスキンケアを行いましょう!
美白化粧品とピーリングでニキビ跡のシミは徐々に薄くなる
ニキビ跡のシミは美白化粧品と適度なピーリングが効果的です。
毎日のスキンケアを見直して美白成分が配合された化粧品とピーリング剤が配合された化粧品を使いましょう♪
美白化粧品
ニキビ跡のシミは”美白化粧品”を使うことで徐々に薄くすることができます。
「美白」と聞くと肌を白くしてくれるイメージがありますが、実はそんなことはありません。
美白成分は、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを防ぐ働きのある成分のことです。
美白化粧品に含まれる美白成分の働きは、以下の3つに分けられます。
- メラニンの生成を抑える働き
- メラニン色素を還元しシミを薄くする働き
- メラニンを作る情報伝達する物質を遮断する働き
美白化粧品は医薬部外品と化粧品に分けられており、「薬用」という表示がされているものは医薬部外品にあたります。
医薬部外品は、医薬品と化粧品の中間にあたるもので、厚生労働省が許可した効果・効能に有効成分が一定の濃度で配合されていることを示しています。
有効成分の効果が認められている医薬品ほどではないけれどある程度の改善・予防効果が認められているのが医薬部外品で、医薬部外品よりも効果がより穏やかなのが化粧品です。
厚生労働省が効果を認めている美白成分は以下の9つです
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- プラセンタエキス
- トラネキサム酸
- カモミラET
- エラグ酸
- ルシノール
- リノール酸
- t-AMCHA
そのほかの美白成分は、ハイドロキノンや油溶性甘草エキスなどがあります。
ちなみに、美容皮膚科でよく使われている美白成分は、ビタミンC誘導体、カモミラET、油溶性甘草エキスです。
初期段階の老人性色素斑やニキビ跡や傷などの炎症性色素沈着は、美白化粧品で消すことができます。
紫外線が影響でできてしまう”老人性色素斑”は基本的に美白化粧品では消えませんが、初期のものならば薄くすることができるのです。
ニキビの炎症が原因となってできる”炎症性色素沈着”は、美白成分の働きによって薄くすることも消すことも可能です。
色素沈着したニキビ跡もシミの種類のひとつなので、美白成分が配合されている美白化粧品が有効です。毎日のスキンケアで美白化粧品を取り入れてみましょう♪
適度なピーリングで肌の新陳代謝を高める
美白化粧品でのケアとあわせて行うと効果的なのが”ピーリング”です。
健康な肌の状態であれば、肌のターンオーバーが正常化されているで、メラニンが生成されてもターンオーバーによって排出されていきます。
つまり、ニキビ跡のシミができてもターンオーバーが正常に働いているとシミにならずに消えてくれるのです。
しかし、このターンオーバーが低下したり、メラニンが大量に生成されてしまうとターンオーバーでは排出されずに肌にずっと残ってしまいます。
定期的にピーリングを行って角質ケアをすることで、肌の新陳代謝を高めることができます。
ピーリングをすることで、肌のターンオーバーが正常化されてできてしまったメラニン色素が排出されやすくなるのです。
肌のターンオーバーは加齢とともに遅くなっていくものなので、ニキビ跡のシミを改善するためには適度なピーリングが効果的です。
また、ピーリングを行うことで古い角質がとれて毛穴詰まりをなくすことができるので、美白化粧品に含まれる美白成分の浸透力もアップするのです。
低刺激なニキビ肌向けのピーリング石鹸も販売されているので、使ってみると良いかと思います。
ピーリングは毎日すると刺激になってしまうので、週に1~2回ほどを目安にピーリングを行いましょう。
ニキビ跡のシミには、美白化粧品とピーリングを合わせて行うとより効果的なので、スキンケアの中で取り入れてみましょう♪
さいごに
ニキビ跡のシミはスキンケアを見直すことで薄くすることも消すことも可能です。
放置すれば放置するほど治りにくくなるので、できるだけ早めに改善するようにしましょう。