シミができる大半の原因は”紫外線”と言われています。
私たちの皮膚は紫外線を浴びると、肌の細胞を守るためにメラニンを排出し始めます。
このメラニンは肌のターンオーバによって排出されていくので、ターンオーバーが正常化されていればメラニンが肌に蓄積されることはありません。
しかし、何らかの影響でメラニンが必要以上に排出されたり、肌のターンオーバーが低下し、メラニンがうまく排出されないとメラニンが肌に蓄積されてシミとなるのです。
しかし、シミができる原因は紫外線だけではありません。
シミの原因は紫外線以外にも!考えられるシミの原因とは?
シミ=紫外線というイメージって強いですよね。
ですが、紫外線対策を行っても紫外線以外が要因となってシミができることもあります。
知らず知らずのうちにやっている行為がシミを招く要因となっているかもしれません。
肌をゴシゴシと擦る
美肌を保つために行っているスキンケアも方法によっては肌へのダメージとなる場合があります。
それは、肌をゴシゴシと擦ることによって生じる“摩擦”です。
肌をゴシゴシ擦ると、摩擦という刺激に反応して肌の細胞を守るためにメラノサイトが刺激され、シミのもとになるメラニンが生成されます。
メラニンは肌のターンオーバーとともに排出されますが、毎日のように肌をゴシゴシと擦っているとメラニンが大量に分泌されて、ターンオーバーが追い付かず、シミとなって肌に残ってしまうのです。
甘いものをたくさん食べる
甘くて美味しいスイーツやジュースには「砂糖」が大量に入っています。
糖分を大量に取ってしまうと肌がくすんだり、シミが増える要因になります。
それと同じようなことが人間の肌でも起こってしまうのです。
つまり、「糖化=身体が焦げる老化現象」ということ。
糖化によって酸化を防ぐ“抗酸化酵素の働き”が低下するので、シミができやすくなります。
保湿不足で肌が乾燥している
紫外線対策と同じくらい大事なのが「保湿ケア」。
なぜなら、肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下し、外界からの刺激を受けやすくなってしまうから。
肌の表面にある角質層には“バリア機能”があるので、外界から受けるダメージをバリア機能が防いでくれています。
バリア機能が低下すると、シミの原因となる紫外線や摩擦といった外界から受ける刺激を防ぐことができなくなり、シミのもとになるメラニンが大量に生成されてしまうのです。
メラニンは肌のターンオーバーが正常化されていると排出されますが、肌が乾燥するとターンオーバーが乱れ、未熟な角質細胞が作られてしまい、乾燥がますます進んでしまいます。
過度なストレスがある
ストレスを感じると”活性酸素”が大量に発生します。
この活性酸素とは、身体を錆びさせてしまう酸素のこと。
私たちが毎日する呼吸のうち約2%が活性酸素にあたると言われており、体内に侵入してきたウイルスや細菌などを攻撃する働きもあるので、一定量なら問題はありません。
ただ、ストレスにより、活性酸素が大量に発生してしまうと肌の表面にある表皮を活性酸素が攻撃してしまい、シミの原因となるメラニンの分泌量が増え、その結果、シミが増えてしまうのです。
質の良い睡眠が取れていない
「毎日が忙しくて十分な睡眠を取れていない…」という女性は多いのでは?
理想的な睡眠は7~8時間程と言われていますが、美肌を保つため睡眠は絶対に欠かせません。
肌の表面にある表皮は一定のサイクルでターンオーバーを繰り返しています。
これを表皮のターンオーバーと呼びますが、このサイクルが正常化していると、シミのもとになるメラニンが肌で蓄積されにくくなります。
つまり、このターンオーバーが正常に働いているとシミはできにくいわけです。
肌のターンオーバーに必要な「成長ホルモン」は寝ている間に最も分泌されるので、シミのない美肌を保つためには十分な睡眠が必要です。
成長ホルモンの分泌量が最も盛んになる時間は就寝から3時間なので、この眠り始めの3時間に質の良い眠りを取っていることが大切です。
睡眠は長時間寝ればいいというものではなく大事なのは睡眠の質です。
寝る前の行動で睡眠の質が低下するかどうか決まります。
以下の様な習慣を経ち、質の良い睡眠を摂るようにしましょう。
- 睡眠の質を下げる行為
- スマホ・PCの画面を見る
- アルコール・カフェインをとる
喫煙している
2018年10月にたばこの値段が500円台まで値上げされました。
一番安かった時代と比べると約2倍に値上げされたたばこですが、いまだに禁煙できない人は多いのではないでしょうか?
喫煙をすると一時的にストレスが抑えられたり、眠気が覚めたりするというメリットがあるという人もいますが、タバコを吸うことによって生じてしまうデメリットは計り知れません。
- 無駄なお金がかかる
- 肺がんなど病気のリスクを高める
- 活性酸素が大量に発生する
- 美肌成分ビタミンCがなくなる
美肌を保つためにはビタミンCが欠かせません。
ビタミンCにはメラニンの生成を抑制する働きがありますが、喫煙するとビタミンCの吸収率が弱まり、体内のビタミンCを低下させます。
メラニンは肌の細胞を守るために分泌される物質ですが、肌に蓄積されるとシミができる要因となります。
美白化粧品で本当にシミは消えるのか?
美白化粧品でシミを消すことは難しい
シミができたら美白化粧品でケアをする人は多いと思います。
しかし、美白化粧品でシミを消すことはかなり難しいでしょう。
厚生労働省が認めている美白有効成分はメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ、これに類似した効能が認められた成分のこと。
美白化粧品でシミを薄くすることはできても、毎日のスキンケアでシミを完全に消すのは難しく、レザー治療をしない限り、シミを取ることはほぼ無理です。
美白化粧品で消えるシミと消えないシミがある
一般的にシミは一つの言葉でまとめられていますが、シミができる原因やその特徴により、6種類ほどに細かく分類されています。
また、美白化粧品で消えるシミと消えないシミがあるのでここで詳しく説明しますね。
美白化粧品に配合されている美白成分が有効なのは、老人性色素斑(ごく初期のもの)、肝斑、炎症性色素沈着この3つのシミです。
そばかすに関しては、多少の改善はできても遺伝的なものが強いため、美白化粧品の効果はあまり期待できないと言われています。
美白化粧品は本来シミを予防するために使う
美白化粧品で消えるシミはありますが、シミの大半は「老人性色素斑」です。
老人性色素班はごく初期の薄いシミでしか薄くすることはできません。
また、それぞれのシミの種類で特徴はありますが、見分けるのはなかなか難しいもの。
先ほどもお話しましたが、厚生労働省が認めている美白有効成分はメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ、これに類似した効能が認められた成分のことです。
つまり、美白化粧品はシミを消すために使うより、シミを予防するために使う方が高い効果を得ることができるわけです。
美白化粧品はシミをこれ以上増やさないために年中使うべき
美白化粧品はシミができてから使う。紫外線が強い季節になったら使う。のではなく、美白化粧品はシミ対策として1年中使うべきです。
シミが一度できてしまうと、シミを消すのはとっても難しいので、シミがこれ以上増える前にシミ予防として美白化粧品を使いましょう。